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音楽と、軌道を外れた




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※2017年1月31日発売

▽取扱店舗:
バーヒロシ(大阪・谷町4丁目)
結音茶舗(大阪・谷町6丁目)
Ftarri(東京・水道橋)
円盤(東京・高円寺)

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中川裕貴、バンド / 音楽と、軌道を外れた
Yuki Nakagawa,band / "Music" and straying out of its orbit

1. 極東(壊れた)から家電と複数
2. 異なる遊戯と訓練の終わりの前にⅠ
3. 私たちとさえ言うことのできない私たちについて
4. ステンレスシンクに雨が降る 換気扇に虹が立つ(Audio commentary ver)
5. 異なる遊戯と訓練の終わりの前にⅡ
6. "Stainless think" beyond (音楽と、軌道を外れた)
7. A traffic accident resulting in death, I took different trains, in random order

All songs are played by 中川裕貴、バンド Yuki Nakagawa,band

中川裕貴、バンド Yuki Nakagawa,band
中川裕貴 Yuki NakagawaCello, Effects, Field-recording on tr.2, Edit
菊池有里子 Yuriko KikuchiPiano)
横山祥子 Syoko YokoyamaViolin
出村弘美 Hiromi DemuraNon-musician, Voice on tr.1,3,4,6, Electric-bass<world premiere> on tr.5
天野奏 (Harp, Effects on tr.1,3,5,7

Recording:粕谷茂一 Moichi Kasuyaslim chance audio
Recording places:大阪市立芸術創造館、UrBANGUILD、京都市某音楽スタジオ(tr.5)
Mixing:中川裕貴 Yuki Nakagawa & 粕谷茂一 Moichi Kasuyaslim chance audio
Mastering:粕谷茂一 Moichi Kasuyaslim chance audio
Additional Recordingtr.2,4,5, Mix support:大澤慧 Akira Osawa
Artwork & Design:川辺基以 Motoyuki Kawabe

yuki.n.o.nakagawa@gmail.com
OTCCDS-001
C&P 2016 Yuki Nakagawa all rights reserved



Album digest&Limited release
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Remix by Hikaru Yamada(Librarians)
 

Release  shows
2017年3月12日(sun)@UrBANGUILD (Kyoto) ※終了しました。
■2017年5月13日(sat)@ギャルリーチガーヌ(大阪・南船場)※終了しました。

■2017年6月4日@神保町試聴室(東京・神保町)※終了しました。
中川裕貴、バンド 1st album 「音楽と、軌道を外れた」リリースライブ東京編
Yuki Nakagawa, band's 1st album ["Music" and straying out of its orbit] release performance in Tokyo

出演:
中川裕貴、バンド
 中川裕貴 Yuki Nakagawa(Cello, Effects)
 菊池有里子 Yuriko Kikuchi(Piano)
 横山祥子 Syoko Yokoyama(Violin)
 出村弘美 Hiromi Demura(Voice, Action and No action)
 大澤慧 Akira Osawa(Synthesizer)


滝沢朋恵


text about this album

▼はじめに
此処で中川裕貴、バンド1stアルバム「音楽と、軌道を外れた」をリリースします。自分が「、バンド」メンバーの力を借りながら、「音楽」というものと向き合った結果がこのアルバムの7曲70分弱の時間に詰まっています。1曲1曲ごとにやっていることが異なり、「バンド」としてのテーマが何なのか把握しかねる部分が自分にすらありますが、ただこのアルバムタイトル=「音楽と、軌道を外れた」がそれらを包括して説明しているようにも思っています。

もちろんそれは聴いてくださる方が判断することですが(またそれぞれの音楽にはたくさんの”説明”があり、そういう意味ではこの「音楽」は聴かなくても、その内容などがわかるとも言えます)、聴いて頂ければある程度わかるように、日常的に”使える”音が入っているわけではなく、誰かと集まってわいわい聴けるとか、音楽の素晴らしさを「間近」で体験できるものでもないと思います(これは完全に一人用の音楽であることは断言できる)。

ただ、自分はそれでもこの音楽からは、「聴くこと」、また聴くことでその中に意識的・無意識的に仕組まれた何かを感じ取ることができる、そしてそれがみなさんの中にある「音楽のかたち」を照らすことが少しはできると思っています。もちろん此処には既存の「音楽」が沢山在ります。ですが、それを傍目にそこから少しでも外れようとしたものの記録です。

※みなさんが聴いてどう感じるか、素朴に興味があります。「、軌道を外れた」と銘打ちながらも、この作品が持っているはずの「音楽との距離のようなもの」について、うまく測れない状態の自分が今此処にはいます。

2017年1月15日
中川裕貴
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▼軌道を外れた、回送列車Ⅰ(RecuerdoⅠ




comments 
山田光(hikaru yamada and the librarians )コメント
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『  チャリ二人乗りが今、数メーター向こう通り過ぎて行きました。
 ことき、アルミスポーク軋み鮮やかに饒舌です。
 普通耐久性もつ新しくもないママチャリが二人大人乗せてややオーバーワーク気味に使役されているとき荷台に乗った人脚が持ち主意図無視し心許なく揺れるや、他全て過不足なく内包する軋みです。情景に寄り添った軋み後に演奏されそ限定された時間何度でも再現します。

 ポイント1:それする私でなくてもよい
 
 我々卑俗で、わかるも提供させてそれわかる自分であること恩に着せるが習性です。
 完膚なきまでに美しい「美しさ」我々と無関係に存在するで、やっかみ心強い甘えたである我々美しい存在感知し得ないところまで自ら感受性鈍麻させておかなければ、そこから見放された今生が寂しいわ恥ずかしいわで生きてもゆかれない。

 キッタナイ繁華街散らかったゴミから飛び上がった烏メタリックな尾羽に曙光差したや何かそんな偶然目にした時などに我々
「こ世界美しさ」
 など愚かなフレーズ濁った脳に点滅させて涙こぼしたりするけれども、醜悪デコレートするとった美しか感受しないそ態度本来我々と無関係に存在する無尽蔵それらに決して手届かない俗悪な生き物が自ら矮小な意識に引き倒し虐待するような傲慢、であるとおそらく薄ぼんやり知っているです。
 
 俗悪路傍に亜ゴミとして立ちながらそういうこと踏まえるとき、そ認識どちらかといえば「愛」類に足場もっているだと思います。

ポイント2:あ町こ道どうしようもねえがそこ走る我ら
 
 私個人バンド仲間でありリーダーであるところ中川氏が撒いたパン屑追うようにして、出来上がった音源繰り返し聴いています。まだ拾えていないパン屑多数落ちていて、鳩でなくメンバーだからそいちいちに返事持つすが、そつもりで見るとパン屑が遺言めいていて慌てます。
 
ポイント3:中川、バンドやめるってよ てならないか心配』

聴いていて、たとえば「私たちということさえできない」なんか、言葉面でほんと実感として腑に落ちる瞬間があり、そこらへん答え合わせしないで一生終えちゃうとほんとに遺言化するから、ぜひまた、質問にしましょう。

菊池有里子(中川裕貴、バンド<ピアノ>)
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聴いていると、いまとここ、ということが、そぞろになる。どうやら主語がひとつではないし、たぶん述語も増やされている、しかもいずれも移ろっていく、と思っているのか、思わされているのか。
今まで使っていたイヤホンの右耳がわが接触不良になったので新調した。
軌道を外れたということは、軌道を外れた別の軌道を刻んだということで、でも、聴いているわたしははじめの軌道の中にもふたつめの軌道の中にもいなくて、外れた軌道と刻んだ軌道のあいだに突っ立たされている。
時間が複数に鳴って成ってる。
そぞろなので、なかなか、いま、ここ、とは言えない。いま、そこ。というと、少し腑に落ちる。
トラック5の冒頭、楽器が鳴る前に、ターミネーター、と、たくさん聴こえる。


和田ながら(したため)
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迷子の人は大変だ。迷子の人は、周りの風景を確認しようとして、その場でクルクル周ったりしてしまう。とりあえず遠くを見つめたりするが、大抵は何も解決しない。通行人の視線を気にせず独り言を言ったりする。地図の上下を入れ替えては首を傾げる。軌道を外れたことを知りつつ歩き出したその顔は不安でいっぱいだ。だから足を出そうとして、何度も躊躇してしまう。それらの仕草は、ほぼどんな人ですらマヌケに見せてしまう。だから迷子の人は大変なのだ。本人はすごく困っているのだろうけれど、その困り具合が真剣であればあるほど面白くなってしまうのだ。


しかしこのCDはかっこいい。そんなことってあるだろうか。外れていく軌道の中でどの音も胸を張って迷子になっていく。さっきまで聞こえていた音がいなくなったと思ったら、あとでフラッと戻ってきたりする。しかもそれは、「なんでいま来たの?」と思う時に来たりする。「いや、今ごろ言われてもさあ」みたいな音に不意打ちされる。しかし迷子だから仕方ない。迷子はタイミングだって逃す。しかし、音は喜々として右往左往と様々な場所に寄り道しては、時々、全員勝手に歩いていたはずなのに丁度良く五叉路で出会ったりしてしまう。そんな信頼もあるからなのか、みんな堂々と遅れてくる。堂々とした遅刻。堂々たる迷子。しかし、それがどうにもかっこいい。そんなことってあるだろうか。

長澤慶太(時差)
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距離の音楽だと思う。音楽と、個人、バンド、演奏者、観客、ユーモア、方法論、エモーション、うまくそれらから離れ「、」に逃げ込めたとしても、そこも安全な場所ではないことを優しく教え続けてくれる。

空間現代  古谷野慶輔

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ドライブ中、渋滞を離脱し下道に出ていくとき流れていて盛り上がってました。
あと寝ながら聴いたらプレイヤーまたぶっ壊れたのかと焦った。

長野雅貴(その他)
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なんかあれだね、と妻に言った

2曲目の途中で煙草を吸いに出た。その間もCD止めないでね、と特段妻にお願いはしなかった



三曲目の1分くらいで曲名を確認した

そのへんでメモを書き始めた。音源ではわたしたちは、と言っている。
もちろんこのへんの筆跡も前後しているのだ。しばらく音楽を聴く。

なにかに集中している間、そのファイブカウント、に同時てなにかしらやっている。

集中に対する反対の阻害的な条件もあろう。

各曲のこころみの別々さにたいして集中することはできない。


今書いていることは編集ののちにも保存されているか?ここは?ココア飲みたくなったけどあるか?選択肢があるか?もう一回やっても同じじゃないか。買ってないんだからないんじゃないの?と妻が言う。それを再編集するとぼくが買ってなかったからよくなかったんじゃないって話になる。

もっかいクレジットを見た。やばいすっごい雪がふりそーと妻が言いい、クライマックスにはぼくはこの原稿を書いていた。
もっとそこは激しくてもいいんじゃないかと思った。札幌の雪はたいしたことはなかった。それが残念だった。あげてください。しあ。っていうのを書き直してうあうあ。石清水、電光石火の日本海?ギターそれです。
それについて引用します。
ちょおと爪を噛んでい手遅れました。しみません。
眉もかきました。
then,I think

でした。。¥



いったんこのへんでitunesを確認しました。


これを戯曲としてするなら、まあまあそれかなと思うのですけど。そのまあま会話しているのです。あっ今からまた聞きます、このおんがく(今おんがくと打ち込んでから変換候補が出た状態で25びょう悩みましたね」!!)ね!



1曲めから2曲目がよかったなーと5曲目を流しながら思っている。



これからこの文章を編集します。



(しばらく聞いて)



「中川君はどうしてチェロがうまくなっちゃたのかな?」というはなしをしているあたりで、耳がはちきれそうになるから…と妻から苦情がありました。確かに大きな音だったと思います。妻は今、別のプロジェクトの翻訳に関する微妙ないきさつの作業をしていて、ぼくは会話的な音楽だなと思たのですが、今ちょっと小さくしてもらってもいいでしょうか、、と妻からオーダーがでたところでピアノがフェードアウトし、また別の音楽が僕はもうすぐ終わるだろうので放置しよう、もう1分くらいはと思っている次第です。


音量を下げますた。



下げると急に別の人が演奏したみたいな気になりますね。

谷竜一(集団:歩行訓練)
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虹釜太郎 コメント

工藤冬里 コメント


中川裕貴、バンド
picture by Koichiro Kojima

中川裕貴、バンドは中川裕貴 [cello etc]の「バンド」。2013年活動をスタート。2017年現在の主な「、バンド」メンバーは、菊池有里子[piano]、横山祥子[violin]、出村弘美、大澤慧[keyboard]。その楽器編成を生かした曲、生かさない曲、「音楽」を生かした曲、生かさない曲を、その音楽に参加しないヒトも含め、全員で「合奏」する。ライブ(観客の前での生演奏)はリーダーの中川がメンバーを召喚しひとつの場所に集め、自身の音楽に対する一部論理破綻した嗜好を「演出」した上で、楽曲を演奏し、「上演」する。演奏する音楽の「説明」は、昔は此処にも書いていたがもう止めた(まあ待て。話せばわかる。話せばわかるじゃないか)。
2017年1st album「音楽と、軌道を外れた」リリース。
https://yukinakagawa-band-1stalbum.blogspot.jp/

https://twitter.com/nakagawa_yuki



















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